子犬のしつけ教室は必要?パピークラスを体験した豆柴の飼い主が思ったこと

森戸海岸での凜太郎

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「飼い主と犬との間に “主従関係” は必要ですか?」

これは、わたしたちが通ったしつけ教室(パピークラス)の先生が講義の一番はじめにした質問です。

さて、あなたの答えはどちらでしょう?

この記事は、子犬のしつけに不安を持っていて「しつけ教室」に通うかどうか迷っている人に向けて書きました。

犬のしつけにはまったく別の2つの考え方がある

子犬のしつけ教室は、犬の社会化や人間社会で一緒に暮らすためのルールを教えるのが主な目的です。

「社会性を身に付ける」という共通の目的はあるものの、その形式は訓練所のような本格的なものから、個人レッスンやパピークラス、最近流行ってる犬の幼稚園タイプまでいろいろとあります。

で、凜太郎が通ったのは動物病院紹介の「1時間×4回(講義+レッスン)=10,000円」というお試しのパピークラス。

個人的にはあまりしつけ教室が必要とは感じていなかったのですが、そのリーズナブルな料金に惹かれて通ってみることにしました。

(他で「講義+半日のレッスンで18,000円」という誘いがあったので、それに比べるとかなり良心的な料金でした)

さて冒頭の質問「主従関係は必要か?」の答えですが・・

その先生によると答えは「No」つまり主従関係は必要ないと。

しつけの本などを読むと必ず出てくる「飼い主と犬の主従関係」というフレーズ。

何となく見たことがあるから「Yes」と答えたくなりますよね。

主従関係とはザックリいうと、飼い主が群れのリーダーの役割をして上下関係をハッキリさせるという考え方です。具体的な例としては

  • 散歩のときは飼い主より前に行かせない
  • エサをあげるのは人間の食事が終わった後
  • ソファーやベッドに上がらせない

などのルールを決めたりしますが・・

どうやら最近では主従関係は必要ないという考え方が主流になりつつあるようです。

上の例で言えば、散歩は犬のペースにお任せ食事のタイミングも自由ソファーでくつろいだり一緒に寝るのもOK

あるのは最低限のルールと安全に暮らすため(とくに散歩の際)のしつけだけ。必要なのは主従関係ではなく “信頼関係“ という考え方ですね。

自分にとってこの発想はすごく新鮮で、「厳しくしつけなくてはいけない」というプレッシャーから解放された気分でした。

もちろんどちらの考えが正しいということではありません。犬によっては主従関係がしっかりあった方が充実した気分で過ごせることもあるみたいですし。

ただ、「主従関係」という考え方を取り入れるかどうか。

この違いによってしつけの方針は大きく変わってくるのはたしかです。

これは教室やトレーナーを選ぶ際のポイントになると言っていいでしょうね。

実際にパピークラスに通って学んだこととは?

凜太郎が通ったパピークラスの内容ですが。

講義は、基本的な考え方を話して、あとは参加している家族ごとの悩みに対してアドバイスするQ&A形式のものでした。

他の飼い主さんへのアドバイスを聞いて「あ~なるほど」とか「そんな方法があるのか」、「うちは大丈夫だな」などと共有する感じ。

海岸での凜太郎2

凜太郎のそのときの悩みはトイレの場所と甘噛みだったと思います。

甘噛みはとにかく自分の手を後ろに回して噛ませないようにするのが一番だと言ってました。

トイレは「子犬のうちは1日に何度もするし場所も決まらないけど、だんだん回数も減ってきて自然と場所も覚えますよ」と。

当時は「え、それじゃあ困る」なんて思ってましたが、きちんとできるようになった今では悩んでいたこともすっかり忘れてましたね。

実技のレッスンでは「おいで」と「ハウス」の練習、そしてメインは散歩の練習でした。

このときに教えてもらった方法がいまでも散歩のベースになっています。

そして、この教室で主従関係は必要ない派(?)の先生に学んだことですが。

一言でいうと「自由に育てる」こと。

家でくつろぐ凜太郎

レッスンに通う前、凜太郎は1日の大半はケージの中で過ごし、たまにリビングの一部に出してあげるという生活でした。

イタズラやトイレの粗相がイヤだったし、室内犬は基本的にケージやサークルの中で過ごすものだと思っていたからです。

ところが、「ケージにいる時間をなるべく減らしてください」という指導の下、だんだんとケージから出してあげる時間を多くしていって。

自分たちの都合で間隔が空いて2ヶ月位かかってしまったのですが、レッスンが終わる頃にはケージに入るのは寝るときだけになっていました。

心配していたイタズラが全然増えなかったのには驚きましたね(トイレはなかなか上手くいかなかったですが)。

家での生活範囲もこの期間でだんだんと増えて最後は「寝室と台所以外のほぼ全て」まで広がっていました。

このパピークラスに参加していなかったら、凜太郎はいまでも1日の大半をケージで過ごしていたのかもと考えると、凜太郎の運命は確実にここで変わりましたね。

おそらく知らず知らずにストレスを抱える生活になっていたでしょう。

今では寝るときも(一緒にベッドではないですが)同じ部屋です。

まとめ ~ 子犬のしつけ教室は〇〇〇をしつける場所

もし子犬のしつけ教室やパピークラスは必要かと聞かれたら・・、「通う価値はある」と答えます。たった4回のレッスンでも十分に成果を感じましたから。

とくに犬を飼うのが初めてなら、無料体験でもお試しコースでもとにかく足を運んでみてください。

最近は動物病院でも無料体験などを主催しているところが多いですよね。

それと、JKC(ジャパンケネルクラブ)が認定した訓練士とか、JDTA(日本ドッグトレーナー協会)のライセンス保持者などの肩書きは気にしないほうがいいかも。

それよりも、その先生と、飼い主&ワンちゃんとのフィーリングが合うかどうかを優先させたほうがいいと思います。

お堅い肩書きがあるトレーナーさんは、場合によってはワンちゃんが拒絶反応を起こすなんてことも・・・

実際に、わたしが通ったパピークラスでも「以前にお願いしたトレーナーさんはこの子が怖がってダメでした」とか「しつけの様子を見てワンちゃんが可哀相になった」などと言ってる飼い主さんもいましたね。

表参道デビューした凜太郎

先にも書きましたが、しつけの考え方は方向性がまったく違うこともあります。

なので、できれば1つの教室(やトレーナー)ではなく、納得できるまでいくつも体験してから決めた方がいいと思います。

これから10年以上一緒にいるワンちゃんの人生がしつけ教室で出会う先生によって大きく変わることもありますからね。

そして、頭に入れておきたいのは、子犬のしつけ教室は犬をしつけるというよりむしろ「飼い主」をしつける場所だということ。

ホント、凜太郎にしつけを教えようと思って通った教室が、実は私たちのしつけの場だったことを実感していますよ。

凜太郎の人生を考えると、いい先生に出会えて良かったし、飼い主をしつけてくれたことに感謝です。(まだまだ勉強が足りませんが・・)

もししつけ教室に通うか迷っていたら「飼い主の言うことを聞くように」というより「ワンちゃんがいい人生を送れるように」と考えてみてはどうでしょう。

おそらく犬を飼うのが初めてではなくても、実際に通ったら学ぶことはたくさんあると思います。

あなたのワンちゃんの人生が変わるということは、あなた自身の人生も変わるということですから。