夏の時期の散歩は、暑さ対策と同時に気を使わなければいけないのが蚊の対策です。
人間と一緒でワンコも蚊に刺されると痒くなるのでかわいそうですが、それよりも蚊が媒介して病気になることが心配ですよね。
この記事は、夏の散歩の蚊対策に、安心して使える虫除けグッズを探している人へ向けて書きました。
フィラリアは本当に怖い病気
そもそもなぜ蚊の対策が必要なのか?
これはなんと言っても愛犬がフィラリアに感染するのを防ぐというのが一番の理由です。
フィラリアは最悪の結果もありえる病気なので、絶対に感染するのを防がなくてはいけません。
簡単にフィラリアに感染する仕組みを説明すると・・
フィラリアに罹った犬の血液中にいるミクロフィラリアを蚊が血とともに吸って、それが蚊の体内で感染力を持つ幼虫まで成長すると、その蚊はフィラリアに感染させる危険性のある蚊となります。
・・なんか難しいですね。
要するに、フィラリアに罹っている犬の血を吸った蚊が、他の犬の血を吸うときにフィラリアの幼虫を侵入させて感染させるということです。
逆に言うと、近くにフィラリアに罹っている犬がいなければフィラリアに感染することはありません。
でも本当に恐ろしい病気なので、とにかく備えあれば憂いなしです。
フィラリアの予防は内服薬が基本
フィラリア予防の基本はなんと言っても内服薬ですね。
凜太郎は、1ヶ月に1回、ノミ・ダニとフィラリアの両方に効き目がある固形の飲み薬をエサに混ぜています。
以前はノミ・ダニは首元にプシュと付けるタイプを使っていましたが、両方の効果がある飲み薬はラクですね。凜太郎は食いしん坊なんでなおさら。
なおフィラリア予防の薬は、仮に蚊に刺されてフィラリアの幼虫が犬の体内に入っても成長しないで駆除できるという効き方をします。
飲むと幼虫が入らないのではなく、幼虫が入っても駆除するタイプです。
だから蚊がいなくなる11月くらいに最後の薬を飲んでそのシーズンの投与が終了する形になっているんですね。
定番の虫除けグッズはどう?
通常は内服薬を適性期間与えることによってフィラリア予防はできますが、それでもやっぱり ”もしも” のこともあるしできれば蚊に刺されたくないですよね。
とくに室内で飼っている場合は散歩中の対策がポイントになるので、散歩中に使える蚊の対策グッズを紹介します。
まずは定番の首輪タイプですが、これは賛否両論ありますね。
首輪タイプの虫除け
ノミ・ダニの予防製品などでよく見かけるこのタイプ。
首に直接付けることになるので虫除け効果が高い製品ほどアレルギー反応などが起きやすいとも言われています。
また、普段から首輪を付けているワンコなら抵抗はないかもしれませんが、ハーネス派のワンコだとどうしても違和感があるでしょう。
ということで、ハーネス派にもオススメなのが “ぶら下げる” タイプ。
これならハーネスに付けるだけなので小さな製品ならそれほど違和感もないはずです。
ただ、ぶら下げるとカチャカチャと音がするので(凜太郎はそれが気になるみたい)合わない場合もあるかもしれません。
まぁ、直接は体に触れないのでとりあえず首輪タイプより安心感がありますね。
ただしどちらのタイプも、虫除け効果が高い製品ほどワンコへの負荷がかかりやすいというジレンマが…。
あまり効果の高いものを使っていワンコの具合が悪くなったら本末転倒なので製品選びは難しいところです。
オススメの蚊対策グッズはこれ!
そんな訳で、次に紹介するのが天然ハーブなどを配合したスプレータイプの虫除けです。
天然の成分を使った犬用のスプレーなら、基本的にはワンコへの負担も心配しなくていいので安心して使えますね。
とくにハーネス派は、ハーネスにスプレーするなどの使い方もできるのでこのスプレータイプは使い勝手がいいかもしれません。
ただ、天然ハーブやアロマを使った犬用の虫除けスプレーは1本1,500円前後はするのでちょっと値段が高いんですよね…。
そこでオススメなのが「ひば油」です!
ひば油(ヒバ油)とは「青森ひば」という木から摘出された天然の油で、古くから防虫・抗菌・防カビ・消臭など多くの効果があると言われています。
しかも、ワンコの皮膚トラブルが治るという話もあるくらいの万能油なんです。
油と言ってもベタベタする感じはなく、香りはヒノキをイメージすれば分かりやすいと思います。
作り方は、100均で適当なスプレーボトルを買ってきて水に溶かすだけ。
分離しないように無水エタノールを混ぜる作り方もありますが、なるべく不純物は入れたくないし、毎回振ってから使えば水だけでも問題はありません。
で、このくらいのサイズのボトルなら数滴垂らすだけで天然の虫除けスプレーの完成です。
ひば油は希少なものなので安くはないですが、本当に数滴で効果があるのでコスパは相当に高いといえます。
10mlで500円くらいのお試しサイズでも1シーズンは余裕で持ちますよ。
ワンコに使うときは、念のためまずは匂いを嗅がせてみて抵抗がなければハーネスに軽く吹きつけるくらいから徐々に慣らしていくといいでしょう。
さすがに原液のままベタベタ直接塗りつけたりといった極端な使い方は避けるべきですが、皮膚病にも効果があるくらいなので受け入れてくれるワンコは多いはずです。
ということで、天然の虫除けグッズを探していて、ヒノキ系のあの香りが苦手じゃない人はぜひ「ひば油」を試してみてください。
もちろん人間の虫除けとしても使えますし、癒やし効果でお風呂に入れたりと、用途もいろいろあるのでオススメです。
まとめ
愛犬への蚊対策はフィラリアの感染を防ぐという意味でとても重要です。
もちろん、まずはフィラリアの予防薬を適性期間(蚊がいなくなる季節になってからさらに約1ヶ月)与えるというのが基本になります。
そのうえで、室内犬の場合はとくに散歩中の対策グッズが欠かせません。
ただし、あまり殺虫効果のありすぎるものはかえってワンコの体調に悪影響を及ぼすこともあるのでバランスが難しいですよね。
そこでこの記事では「青森ひば」の木から摘出されたひば油を水に溶かしたスプレーを紹介しました。
ひば油は、防虫・抗菌・消臭など様々な効果があるだけでなく、皮膚トラブルにも効果がある天然性物質なので安心して使えるのが最大のメリットといえます。
数滴で効果があるのでコスパがかなり高いのも魅力のひとつです。
『蚊に刺される=フィラリアになる』というわけではないのであまり神経質になる必要はありませんが、安心して使える虫除けグッズを探している飼い主さんはぜひ試してみてください。
とにかく散歩のときの蚊対策はできる限りのことはしておきたいものです。