室内で犬を飼う場合は、トイレのしつけというのが一番の優先事項、最初のハードルになります。
ちょっと教えたらすぐにできてしまう子もいるみたいですが、なかなか覚えてくれないとどうしてもストレスになりますよね?
この記事は、トイレのしつけで悩んでいる人に向けて、しつけ成功のヒントになりそうなことをまとめてみました。
前半では定番のトイレのしつけが矛盾している点、後半では凜太郎が成功するきっかけになった方法を紹介していますので、豆柴のトイレのしつけで悩んでいる人は是非参考にしてください。
定番のトイレのしつけは矛盾している!?
犬のトイレのしつけには定番の方法がいくつかあります。
上手くできたら褒めてあげるとか、もよおしたらトイレの場所に連れて行くとか・・
ただ、実践しながらうすうす感じている人もいると思いますが、なかには矛盾している方法もありますよね?
例えば・・
- 床のニオイを嗅ぐなどオシッコをもよおす仕草をしたらトイレの場所に連れて行く
これ、気付いたときにはほとんど手遅れですよね?早めに気付いてトイレに連れて行ってもしてくれないことが多いし。
挙げ句の果てには抱っこして移動している途中でしちゃってポタポタポタ~ッって部屋にまき散らしちゃったりして。
しかも、子犬のうちは1日に何回もオシッコをするからその度にトイレに連れて行くなんて無理だし、ずっとタイミングを伺っているなんて不可能だと思うんです。
- トイレ以外でオシッコをしたらその場所のニオイを消臭スプレーなどで消す
犬は同じ場所でオシッコをする習性があるから、失敗した場所のニオイを消しておくという方法ですね。
でも、それこそ子犬のうちは1日に何回もするし、自由気ままにいろんな場所にオシッコするから消臭しても結局そこでまたしちゃうなんて日常茶飯事。
そもそも消臭スプレーで犬の嗅覚を誤魔化せるのかどうかも疑問です。
- トイレの場所で上手くできたら褒めてあげる(おやつをあげる)
トイレの場所でできたら褒めてあげる。これは効果があると思うんですが、毎回できるかどうかが問題です。
トイレの場所でできたとき褒めることにしていても、知らない間、もしくは留守中だったら褒めることができません。
ちょっとでもタイミングを逃してしまうと「なんで褒めてくれるの?(くれないの?)」って混乱させてかえって逆効果になることもあります。
- トイレの場所をニオイで覚えさせるため頻繁にペットシーツを交換しない
これ、ほとんどの犬には効果のある方法だと思うんですが、
凜太郎の場合はこれがトイレを覚えるのを遅らせた原因になった可能性があります。
トイレの場所でやってくれたときにペットシーツを交換しないようにしてたんですがとくに効果なし。
ニオイが少し残るようにとペットシーツを二重にして、上だけ交換するというのもやってみましたがこれもダメでしたね。
で、逆転の発想で毎回ペットシーツを交換したら凜太郎のトイレ成功率が上がったんですが、その説明はのちほど詳しく。
共通しているのは一貫性が保てないこと
ここで挙げたしつけの方法は、トイレのしつけに取り組んでいる人なら一度は見たことがあると思います。
もちろん実践してトイレを覚える子が多いからこういう方法があるわけで、
別に全面的に否定するつもりはありません。
ただ、これらの方法には「一貫性が保てない」という共通した弱点があるといえます。
オシッコの仕草をしても毎回はトイレに連れて行けないし、犬の嗅覚が勝っていれば飼い主が一生懸命ニオイを消しても意味がない。
褒めてあげるのだって、目を離しているときにオシッコをするときもあるので毎回はできません。
つまり、できるときとできないときがあって中途半端になってしまう可能性があるということです。
トイレのしつけをなかなか覚えてくれないのは、ワンコが悪いわけではなく中途半端になってしまうことが悪いのかもしれないと。
むしろ、一貫性がなければ覚えるのが遅くなるのも当然といえます。
家の中をフリーにする場合は万全の体制で!
トイレのしつけの一つとして、室内でのオシッコを我慢しないように「トイレ以外の場所でオシッコをしても怒らずに淡々と片付ける」というものがあります。
怒ってしまうと室内でオシッコすること自体が悪いものだと思って我慢してしまう可能性があるというのがその理由ですが・・
そうは言っても、もし畳・ふすま・ソファなどでオシッコをしていたら思わず声をあげてしまいますよね?
なので、もしオシッコに失敗しても動揺しないような対策を先にしておくことが大切。
例えば、ふすまの前に柵を設置するとか、敷居に吸水シートを敷いておくなどの対策をしておけば失敗を前もって防げます。
怒ってはいけないなら、怒ってしまう原因を排除しておくというわけです。
最初の頃はこんな感じでした
我が家では、凜太郎のケージを置くのが和室しか空いてなかったので、まるまる防水の床マットを敷いて、ふすまの前には柵を立てました。
さらにソファには介護用シーツ、ここはオシッコされたらイヤだなと思うところには吸水シートと万全な体制で臨んでいました(笑)
失敗しても怒らないという心の準備も必要ですが、部屋の対策をして怒ってしまう原因を先に排除しておけば心の余裕も生まれてきます。
怒ってしまうような出来事ってほとんどが人間の都合ですから。
ちなみに、トイレ以外の場所に敷く吸水シートは、サイズも大きくて薬局などで安く手に入る「シニア用(人間用)の使い捨て吸水シート」がオススメです。
豆柴のトイレのしつけを成功させる3つの秘訣
凜太郎も100%ミスなくできるようになったのは1歳くらいなので、結構悩んでいた時期もありましたが、
いまでは外泊してもトイレトレーさえ持っていけばそこでできるまで成長しました(涙)
そんな凜太郎がトイレのしつけを覚えるなかで、成功率が上がるきっかけとなった方法を3つの秘訣としてまとめました。
足の感触でトイレの場所を覚えさせる
トイレトレーに敷くペットシーツの感触を足で覚えさせて、その上でオシッコするのを習慣づけるという定番の方法ですが、
凜太郎版のオリジナルポイントは、他の場所でオシッコをした後にもトイレ(ペットシーツの上)に連れて行くこと。
先にも書いたとおり、オシッコの仕草をしたら連れて行くのでは間に合わないこともありますよね?
だからそこは気にしないで。オシッコをした後でもトイレに連れて行き、さらにそこ(トイレの場所)でおやつをあげるんです。
ワンコに「この場所+この足の感触」=「良いことがあるなぁ」と教えるんですね。
トイレの場所でオシッコしたら・・、ではなく他の場所でオシッコしても連れて行ってトイレの上でおやつをあげることで一貫性も保てます。
もちろん直接トイレでオシッコしたのを確認できたらムチャクチャ褒めてあげておやつもあげる。
これを続けるとトイレの場所と、オシッコはペットシーツの上でするということを両方同時に覚えてくれます。
クレートとトイレを離してできれば薄暗く
クレート(寝床)とトイレの場所をなるべく遠くに配置するというのも定番です。
自分の寝床を汚したくないと考えるのは犬も人間も同じだと思いますが、
犬は寝ているとき敵に襲われないように、寝床の近くには排泄のニオイを付けないようにする習性が残っているという説もありますね。
そして、これも昔の習性かもしれませんが、トイレの場所を少し暗くしたらそこでオシッコをする回数が増えました。
具体的には、トイレ部屋として利用していた布製ケージの屋根のチャックを半分だけ締めて薄暗くなるところにトイレトレーを配置。
クレート(寝床)とそのケージ(トイレ部屋)は元から離して置いていましたが、中を半分薄暗くしただけでそこへ行く回数が格段に増えたんです。
何となく思いついた方法なんですが、これは結構効果がありましたね。
ペットシーツは毎回目の前で交換する!?
凜太郎のトイレの成功率が飛躍的にアップした方法がこれ!
定番のしつけの方法では、犬は同じ場所でオシッコをする習慣があるから自分のニオイが付いているペットシーツを頻繁に交換しない方がいいとされています。
凜太郎の場合もこれを守ってシーツをあまり交換しませんでしたが、ほとんど同じ所にオシッコをしてくれなかったんです。
豆柴(柴犬)は綺麗好きという特徴があるので、シーツを二重(下にオシッコしたシーツ、上のシーツだけ毎回交換)に敷くなどの工夫もしましたがこれもダメ。
で、どうせ無駄だし衛生的にも良くないから毎回交換することにしたんですが、
たまたまトイレの場所にオシッコをしたとき、凜太郎の目の前ですぐにシーツを交換したら次のときもトイレでしてくれて。
偶然かと思ったんですが、それからはトイレでしてくれたらなるべく目の前ですぐにシーツを交換するようにしたんです。
するとそこから見事に成功率が上がりました。
まぁ、その頃はすでにかなり成功率も上がっていたんですが目の前交換に変えてから100%成功までの道のりはあっという間でしたね。
豆柴(柴犬)は綺麗好きな犬種ということも影響しているのかもしれません。
いまではシーツを交換していないとチェックしに行きますから(笑)
ちなみに凜太郎のトイレは、室内が部屋の端とケージの中に1カ所ずつ、ベランダに1カ所の合計3カ所に設置しています。
まとめ
犬のしつけにもいろいろありますが、やはりトイレのしつけが一番大変かもしれません。
今回はオシッコのしつけの話がメインでしたが、うんちのしつけもあるので初めて犬を飼う場合はブルーになったりもしますよね。
ただし、トイレのしつけの方法には一貫性のないものが多いので、そこを意識する(一貫性を保つ)だけで上達が早くなる可能性もあります。
なかなか覚えてくれない子も実は混乱しているだけなのかもしれませんよ。
しかも、ちょっとしたきっかけで格段に成功率が上がることも珍しくないはずです。
実際に凜太郎も、目の前でペットシーツを取り替えるという定番とは逆の方法がきっかけで成功率が飛躍的にアップしました。
なので、ある日突然とまではいかないまでも、「急に覚えが早くなることもある」と信じてくじけず頑張りましょう。
そのヒントが今回の記事のなかにあって、ここまで読んでくれたあなたがトイレのしつけストレスから解放されたら嬉しく思います。