豆柴のエサの量|成犬で5.4kg豆柴の飼い主が実践した決め方とは?

ご飯を食べてる凜太郎

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豆柴のエサの量についての情報って意外と少ないですよね?

“柴犬” のエサの情報はあっても “豆柴” 、とくに量についての情報となると「これっ!」ていうものがなかなか見つかりません。

私もいろいろと調べましたが結局 “豆柴のエサの量” について納得できる情報はなかったので、自分なりに1ヶ月ごとの成長に合わせて数グラム単位で量を調整しました。

で、なんとか凜太郎は太りすぎず痩せすぎずの標準体型で現在に至っています。

この記事は、豆柴の成長に合わせたエサの量をどうしたらいいか、参考になる数字を探している人に向けて書きました。

凜太郎の体重推移と1日のエサの量

4ヶ月半 2.4kg
【約350kcal】ロイヤルカナン90g
4ヶ月半で2.4kgの凜太郎
5ヶ月 3.0kg
【約350kcal】ロイヤルカナン90g
5ヶ月で3.0kgの凜太郎
6ヶ月 3.8kg
【約350kcal】ロイヤルカナン85g+おやつ
6ヶ月で3.8kgの凜太郎
7ヶ月 4.8kg
【約350kcal】ファーストチョイス90g+おやつ
7ヶ月で4.8kgの凜太郎
8ヶ月 4.7kg
(去勢手術)【約330kcal】ファーストチョイス80g+おやつ
8ヶ月で4.7kgの凜太郎
10ヶ月 5.3kg
【約320kcal】ファーストチョイス80g+おやつ
10ヶ月で5.3kgの凜太郎

※姿勢などがバラバラで大きさの変化が分かりづらくてスミマセン(__)

豆柴のエサの量を決めるときの計算方法

犬が1日に食べるエサの量は人間と同じくカロリー(kcal)で決めるというのが基本です。

そのカロリー量を体重から算出できる犬用の計算式があるので、まずはこの式で基準となる1日のカロリー量を計算するのが最初のステップになります。

この数字は「犬が安静時に必要とする1日のカロリー量」、言ってみれば基礎代謝量ですね。

まぁ、この計算式っていろんなサイトに出ているので見たことがあるという人も多いと思いますが、とりあえず計算方法を書いておきます。

1日のカロリー量の計算式

「体重(kg)× 30 + 70 」= 犬が1日に必要な安静時のカロリー(基礎代謝量)

次のステップとして、この計算式で出た数字に下のライフステージ別(年齢や体型別)の係数をかけます。

子犬(生後4ヶ月まで) 3.0
子犬(生後4ヶ月~1歳) 2.0
成犬(1歳~7歳)避妊去勢済 1.6
成犬(1歳~7歳)避妊去勢済なし 1.8
中高齢犬(7歳以上)避妊去勢済 1.2
中高齢犬(7歳以上)避妊去勢なし 1.4
肥満気味の犬 避妊去勢済 1.2
肥満気味の犬 避妊去勢なし 1.4
ダイエット中の犬 1.0

例えば凜太郎なら

5ヶ月
体重3.0kg
「3.0(kg)× 30+70」=160 × 2.0(係数)= 320(kcal)
8ヶ月
体重4.7kg 去勢手術済
「4.7(kg)× 30+70」=211 × 1.6(係数)= 253(kcal)
1歳
体重5.4kg 去勢手術済
「5.4(kg)× 30+70」=232 × 1.6(係数)= 371(kcal)

といった感じですね。

最後のステップで、この数字に与えるエサの100g当たりのカロリー量の数字で割って100をかけると1日のエサの量が計算できます。

凜太郎に与えていたロイヤルカナン(インドアパピー)なら「392 kcal/100g」なので

1日の給与量
5ヶ月「320 ÷ 392 × 100」= 81g
8ヶ月「253 ÷ 392 × 100」= 64g
1歳 「371 ÷ 392 × 100」= 95g

この量は1日の量なので、朝晩で2回あげるなら半分の量を2回ということになります。

と、ここまではいいんですが、問題はここからです。

この計算って無駄?目安にしかなりません!

上のような計算方法は他のサイトでもよく見かけますが、厄介なのは1日のカロリー量や係数がサイトによって微妙に違っていることなんですよね。

例えば1歳で5.4kg、去勢済みの成犬にロイヤルカナンで計算すると・・

豆柴の里 摂州宝山荘 101g
UGpet.com 95g
ペットフーディストHP 83g

とそれぞれ数字が異なります。(上で紹介した計算式はUGpet.comがベース)

さらに言うと、子犬の状態で去勢手術をした場合(1歳までに手術するケースが多いはず)の係数はどこにも書いてません。

通常は「避妊去勢をするとホルモンバランスの関係で太りやすくなるから食事量は減らすように」と病院から指示がありますが・・

エサの量に関して詳しく書いてある摂州宝山荘のHPでさえその辺りは触れていません。(自社の宣伝のようになってるし)

ちなみに「1歳未満で施術した5kgの子犬」を摂州宝山荘の式に当てはめると、「子犬の係数なら468kcal(119g)」「成犬 避妊去勢済なら374kcal(95g)」と「94kcal(24g)」の差が出てきます。

これってもう計算するだけ無駄、とまでは言いませんが。

ホント、ただの目安として計算してみるくらいしか意味がないような。

エサの量はベースになるカロリー量から決める

これを言ったら元も子もありませんが、結局エサの量はブリーダーなりペットショップなりで最初に指定された量をベースにするのが一番なのかもしれません。

凜太郎の場合は担当の店員さんに「ドライフードを1日90g(45g×2回)与えてください」と言われました。

この店員さんはかなり信頼できる方だったので、おすすめの「ロイヤルカナン(インドアパピー)」を4か月で迎えてからきちんと守っていましたね。

ロイヤルカナン(インドアパピー)

ロイヤルカナン(インドアパピー)

体型もやや細身を維持してましたし、ウンチの硬さもずっとベストの状態だったので5ヶ月目までは90gをキープして、6ヶ月目からはおやつの分を引いた85gにしてました。

ただ、7ヶ月目からはエサの銘柄を『ファーストチョイス(子犬 小粒 チキン)』に替えることにしたので、それをきっかけにエサの量を改めて決めることに。

ファーストチョイス(子犬 小粒 チキン)

ファーストチョイス(子犬 小粒 チキン)

それで例の計算式を参考にしたんですが、先にも書いた通り目安にしかならないという結論が出たのでそこからいろいろと試行錯誤して・・

結局は最初にペットショップで指定された90g分のカロリー量をベースに与えることにしたんです。

「100g/392kcal」のロイヤルカナンを1日90g与えていたので、1日のカロリーは

392÷100×90=353kcal

このカロリー量を「100g/371cal」のファーストチョイスに当てはめると・・

353(1日のカロリー量)÷ 371(フードの100gあたりのカロリー)× 100」= 95g

ファーストチョイスはちょっとカロリーが低めなので、量が多くなります。

で、実際にはおやつのカロリーを引いた「90g+おやつ」にしました。

ワンちゃんのウ〇チに聞くのが正解

エサのパッケージに記載してある給与量の目安。あれもほとんど参考になりません。

ロイヤルカナンなどは給与量の目安が「成犬時の体重」となっていますが、そんなの分かりませんよね。とくに豆柴は(笑)

獣医師さんが「ほとんどのメーカーは消費量を増やすため(たくさん売るため)に多めに記載してあります」と言ってましたがそれも納得。

結局、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月と成長していく中で参考にしたのは体重ではなく「体型」。それと、何といってもウンチの硬さです。

結構ウンチの硬さは安定していましたが、ちょっと柔らかめが続いたら1日のカロリーを減らす、硬ければ増やすを微妙にコントロールしていました。

あとは基本的に6ヶ月~8ヶ月くらいをピークにエサの量はだんだん減らしていくのがセオリーらしいのでそのあたりも意識して。

8ヶ月を前に去勢手術をしたので、そこからはウンチの硬さを確認しながら量を少しづつ減らして8ヶ月~9か月が330kcal、10ヶ月~は320kcal位を目安にしていました。

おやつのカロリーもきちんと管理

5ヶ月目までしつけ用のおやつは1日分のエサの中なら抜いて使っていましたが、6ヶ月以降はエサの量を少し減らしておやつのカロリー分をプラスするようにしました。

大きくなってきて「ボーロ」みたいな子犬用のおやつ以外のものも食べられるようになってくると、どうしてもいろんなおやつをあげたくなりますよね?

だからその分をちゃんとエサの量で調整しないとカロリーオーバーになります。

もちろん、おやつをたくさんあげたいからエサの量を大幅に減らすというのは栄養面でのバランスが崩れるのでやめましょう。

あくまでもドッグフード(総合栄養食)でしっかりカロリーを摂取するのが基本です。

あと、肝心なのはフードの量を正確にはかること。

わたしも飼いはじめの頃は計量スプーンなどではかってましたが、当然これだと正確な量がはかれません。

とくに成犬になるまでの間は、エサの量での体調管理がとても重要になります。

数g単位で体型が変化するので、1g単位ではかれるキッチンスケールは必需品。

キッチンスケール

タニタ キッチンスケール

タニタなどの日本製スケールでも1,000円くらいで買えるのでぜひ揃えておきたいところです。これがあればおやつのカロリーも正確に計算できるますよ!

【まとめ】~決め手は体型をキープすること

豆柴ってどれくらいの大きさになるかちょっと予想つかないところがあるからエサの量で悩んでいる人も多いと思います。

ドッグフードのパッケージなどに成犬時の体重が〇kgだったら〇〇gとか書いてありますが、成犬時の体重なんて分かりませんよね?

しかも “豆柴” で限定すると、どうしても納得できるような情報がない。

そういったなか、もし豆柴のエサの量で悩んでいる人に相談されたら・・

「いまあげているカロリー量をベースにして、あとはそのワンちゃんの体型とウンチをよく観察して成長に合わせて量を決める」というのが基本の考え方で、

具体的に凜太郎は1日/350kcal(子犬)~300kcal(成犬)で推移したと伝えますね。

体長や体重がどこまで育つかわからないので量を調整するのは難しいですが、ポイントは肥満にならないように気をつけること。

イメージとしては「縦には伸びてもいいけど横に伸びないように」

体長(体高)だってそれぞれだし、成長の過程でその時々の適正体重が何kgかなんてハッキリ言って判断できません。

なので、とにかく体型(腰辺りのくびれ)をキープすることを意識しながらエサの量を決めるというのがベストです。

あと、「カロリー量は7ヶ月くらいをピークにして徐々に減らす」「去勢・避妊手術をしたら場合によってはダイエットフードに切り替える」

といったアドバイスもしますね。

それと、凜太郎もこれまで「なんかデブになったな」という時期が何度かありましたが、その時はエサの量を5g減らして2週間くらい様子をみました。

1日5g減らせば2週間くらいで体型に変化(痩せる方向)が表れます。太ってくると焦って極端にエサの量を減らしたくなりますが一気に減らすのはNGです。

最後に・・

この記事はあくまでも凜太郎のケースとして紹介したもので、決してこれが正解だというわけではありません。豆柴のエサの量における一つの考え方として参考にしてもらえれば幸いです。

ちなみに、全体的にエサの量が少ないと思う人もいるかもしれませんが、これでも1歳のときに獣医師さんから「エサが多すぎます」と言われました(笑)

現在の凜太郎
年齢:5歳
体重:5.3kg
散歩:40分~1時間の散歩を1日1回
1日のカロリー:おやつも含めて約260kcal

ヴェルニー公園での凜太郎

3歳11ヶ月の凜太郎
年齢:3歳11ヶ月
体重:5.6kg
(最近は5.5~5.6kgくらいを行き来しています)
散歩:約1時間の散歩を1日1回
1日のカロリー:おやつも含めて約260kcal

2023年2月の凜太郎

2歳8ヶ月の凜太郎
年齢:2歳8ヶ月
体重:5.65kg
(2歳半を過ぎてから筋肉質になったのか痩せて見えるけど体重が増えました)
散歩:約1時間の散歩を1日1回
1日のカロリー:おやつも含めて約270kcal

2歳8ヶ月の凜太郎

2歳2ヶ月の凜太郎
体重:5.2kg(記事を書いた当時の5.4kgより減りました)
散歩:約1時間の散歩を1日1回
1日のカロリー:おやつも含めて約300kcal

2歳2ヶ月の凜太郎