今年は梅雨明けが記録的に早く、長い長い夏でしたがようやく終わりが近づいてきて、いよいよ犬の散歩には良いシーズンになってきました。
ということで今回は、海沿いの散歩にピッタリな観音崎公園を紹介します。
実際に凜太郎と行ったのは昨年11月の平日ですが、人も少なくてゆったり過ごせる良い公園でした。
『観音崎公園』はこんな場所
神奈川県立『観音崎公園』は、海と山の両方が楽しめる自然豊かな公園です。
観音崎公園というと、個人的には「灯台のある海岸の公園」といったイメージでしたが、実際に行ってみるとむしろ山のエリアが多い公園だということが分かりました。
公園の敷地面積は約70haとなっているのでその大きさは東京ドームの約15個分。ディズニーランド(約51ha)よりも大きいということですからかなりの広さといえます。
ただし、広大な敷地が広がっている公園という感じではありません。
どちらかというと、森の部分も含めて「この辺り一帯のことを観音崎公園と呼ぶ」みたいな感じですかね。
海沿いから森を抜ける散歩コース
今回凜太郎と散歩したのは、公園の右側(南東)の海沿いから山エリアの1/3くらい。
第1駐車場から「海岸園地」、そこから岬の端に沿って「展望園地」、さらに森を抜けて駐車場まで戻るというルートを歩きました。
クルマを第1駐車場に停めて、夏は海水浴場になっている浜辺を左手に海の方向に歩き出します。
この辺りはバーベキューエリアにもなっているみたいですね。テントでキャンプをしている人もいました。
軽い上り坂になっている石畳の道がつづくので、トボトボと進んでいくと…
前方に丘の上に観音崎のシンボルでもある灯台が見えてきます。
灯台まで行くのは別のコースになっているので今回は灯台までは行かず、さらに海沿いのコースを進みました。
観音崎の前に広がる海は「浦賀水道航路」という世界でも有数の海上交通路になっていて、多い時には1日700隻もの船が往来しているそうです。
たしかにちょっと立ち止まって眺めてるだけで、大型の貨物船がいくつも視界に入ります。
海の向こうに見える山々は千葉の房総半島ですね。
この日は天気も良かったので、本当にきれいな海を見ながらゆっくりと散歩できました。人の姿もほとんどなくワンコ連れの人にもほとんど会いませんでした。
こんなミステリアスなトンネル歩道もあったりして。
上のトンネルを抜けると一旦車道沿いの道に出てきますが、50mくらい歩くとその先に「展望園地」があります。
ここでは文字通り海の景色を展望できるので、きれいな海を眺めながらしばし休憩です。
ここまでゆっくり歩いても40分くらいでしょうか。
小さなワンコの散歩コースならここでそのまま引き返してもいいと思いますが、せっかく来たのでもうひと踏ん張り。
車道を渡り(噴水のない?)「噴水広場」を横目に石畳を上がり山エリアにチャレンジです。
ここから先はけっこうな山道がつづきます。こちらの山エリアのコースを歩くならやはりスニーカーなど歩きやすい靴を選んだ方がいいかもしれませんね。
休み休みゆっくりでしたが、さすがに凜太郎も疲れてきて途中から抱っこもしながら歩きました。
写真にはありませんが、丘を登りきった「戦没船員の碑」のある広場からも海の景色が広がっています。ここにはトイレもあるのでさらにひと休み。
あとは駐車場まで下り坂。丸太階段も含めた山道を下っていってゴールです。
『観音崎公園』の各項目をチェック
ドッグフレンドリー
犬に配慮した施設やエリアがあるわけではないので、ドッグフレンドリーは可もなく不可もなくです。
散歩コースの道は、海岸沿いのエリアが舗装路や石畳、山エリアが土や丸太階段になっています。山エリアは小型犬だとちょっと散歩には適さないかな。
今回は行ってませんが、上で紹介した観音崎公園マップの左側にある広場も楽しそうですね。
アクセス
高速道路で行くと、東京方面から横浜横須賀道路で終点の「馬堀海岸I.C.」まで行って、正面の海を右折したらあとは道なりに走って5分くらいで到着です。
参考までに、ヤシの木が立ち並んだ南国ムード満点の『よこすか海岸通り』は「馬堀海岸I.C.」を右折すると一瞬で終わってしまいます。
正面を左折するとその先にユニクロやドン・キホーテ(当然ペット不可ですが)があるので、もし時間に余裕があれば、お店に寄りつつ『よこすか海岸通り』の往復を楽しむのもオススメです。
その際は、どちらのお店に行くにも必ずドン・キホーテの手前で右折しましょう。
駐車場
駐車場は第1から第6まで(第3は閉鎖中)あって、海に近いのが「第1駐車場」、広場エリアに近いのが「第4駐車場」、その中間が「第2駐車場」になっています。
駐車スペースはゆったり取られているので広くて停めやすいです。
1回の駐車料金は、正月・GW・夏休みなどが880円、それ以外の土日祝が550円。オフシーズンの平日は無料になっています。
また、有料のバーベキュー施設がある「第6駐車場」だけはオフシーズンの平日でも無料で利用できません(全日有料)。
近隣の食事処
この日は行っていませんが、以前食事した『横須賀美術館』の施設内にある「アクアマーレ」というイタリアンはオススメですね。
ここ、テラス席はペット可ですし、目の前に大きな芝生の広場があってその先に海が広がっているという最高の景色を楽しめます。
美術館を利用しなくても入れますし、三浦半島の食材を活かしたこだわりの料理も含めてとても満足度が高かったです。
このアクアマーレ以外には、歩いて行ける距離にワンコと一緒に食事できるところはありません。
なので、“お手軽”という意味ではやっぱりお弁当を持っていくのが1番ですね。
運動量(広さ)
今回の散歩コースで1時間半くらい、ちょっとしたハイキングって感じです(汗)
公園の1/3くらいでこれですから全エリアをワンコと一緒に1日で回るのはとても無理だと思います。
大型犬でなければ海岸沿いのコースを往復するくらいがちょうどいいかもしれません。
オススメ度
観音崎公園は海も山も広場もあるのでどんなニーズにも応えてくれるところがいいですね。
アクアマーレ以外にはワンコと食事できるお店が近くにありませんが、バーベキューやキャンプが大丈夫なワンコなら完璧かも。
とにかく海沿いのコースは景色がきれいで、天気が良い日ならかなり満足できるはず。
逆に広すぎてすべて回りきれない点がちょっとマイナスですがオススメ度は4.5です。
【まとめ】いろいろ楽しめるオールマイティな公園
観音崎公園は、横須賀の先にあるので東京からだとちょっと距離はありますが、季節ごとにいろんな楽しみ方ができる公園だと思います。
なんと言っても「海」「山」「広場」とすべて揃っているのはポイントが高いですね。
どんなタイプのワンコでもそれぞれの好みで散歩を満喫できるはず。
ただし、全体の敷地は広いので、「海」「山」「広場」のどのエリアで遊ぶかある程度決めてから行くといいかもしれません。
ちなみに、「展望園地」から車道沿いをさらに進んだ先にある「たたら浜」に行くのもオススメです。
ちょっとしたプライベートビーチのようにエメラルドグリーンの小さな浜辺が広がっていてとてもキレイですよ。