目の前で愛犬が苦しそうに吐きだしたら心配しますよね?
でも、犬は意外と頻繁に吐いてしまう動物で、吐くこと自体は人間が考えているほど苦しくないみたいです。
そして、もし嘔吐物が黄色い(もしくは白い)泡状のものならそれほど心配することはないかもしれません。
この記事は愛犬が吐いている姿を見て心配になった飼い主さんに向けて書きました。
嘔吐物が黄色い泡状のときは逆流性胃炎【画像あり】
これは凜太郎がたまに吐いてしまうときの嘔吐物の画像です。吐くときはいつもこのような黄色い泡状のもので五百円玉1つか2つくらいの量が出ます。
で、初めて吐いてしまったときにこの画像を病院の先生に見てもらったら「空腹が原因で起きる逆流性胃炎ですね」「犬にはよくある症状で、たまに吐くくらいであれば問題ありません」と言われました。
胆汁嘔吐症候群という診断もあるみたいですが、なんか「逆流性胃炎」とか「胆汁嘔吐症候群」とか言われるとちょっと心配になりますよね。
でも、嘔吐物がこの画像のような黄色や白い泡状のもので、吐いた後でもケロッとしていて食欲も落ちてなければそれほど心配しなくてもよいとのこと。
ちなみに、この黄色い液の正体は主に胆汁で、十二指腸内に分泌された胆汁と十二指腸液が胃の中に逆流して出てきたもの。胆汁が黄色いのでこのような色になるみたいです。
空腹が原因で朝食前に吐いてしまう?ということは・・
犬は、草を食べたり車酔いなどで吐いてしまうこともありますが、逆流性胃炎で吐いてしまうときの原因は基本的に “空腹” で、吐いてしまうタイミングは朝方が多いようです。
凜太郎も吐くときは決まって朝の食事前でした。頻度は1ヶ月に1回くらいだったかな。
朝一番でおやつを2,3粒あげたりしても、やっぱり吐くときは吐いちゃう。そのときの嘔吐物には消化しきれていないおやつが混じってます。
1日の食事の回数は飼いはじめてからずっと決まった時間帯に2回。
先生は「気になるようなら3回に分けて最後の食事は寝る前にあげるといいですよ」って言ってましたが、1回のエサの量が少なくて気の毒だし、時間もバラバラになる可能性があるから今でも1日2回で通しています。
まぁ、吐くといっても月に1回くらいだし、あまり気にしてもしょうがないと諦めていました。
でもあるとき、フッと気づいたんです。
空腹が原因なら、食事をあげる時間帯を変えれば吐かなくなるんじゃないかと。
凜太郎が吐かなくなった!その対処法とは?
エサは1日に2回あげているというのは先に書いたとおりなんですが、時間帯は朝が7時30分、夜は18時位を目安にあげていました。
朝ご飯から夜ご飯までの時間が10時間半。夜から朝が13時間半ですね。
夜間の時間を長くした理由は「夜は寝るだけだからエネルギーの消費も少ないし、空腹の時間が多少長くても大丈夫だろう」と。
そう決めつけてずっと過ごしていたんですが、あるとき「夜間の時間を短くしたら空腹で吐くことが減るんじゃない?」って思ったんです。
考えてみたら、起きている時間は散歩のときのビッツや、おねだりしてきたときのおやつとか。量には気をつけてはいるけど何かしら食べてるなと。
一方、夜間はたしかに寝てるだけだけど基礎代謝のエネルギーは消費してる・・
で、試しにエサをあげる時間帯を朝は6時30分、夜は19時に変えてみたんです。
つまり、朝から夜までが12時間半、夜から朝までが11時間半でほぼ均等ですね。
すると・・、吐かなくなったんですよ~。
かれこれ2ヶ月くらいになりますが、エサの時間帯を変えてから “朝は” 一度も吐いてません。
夜は寝るだけだけど、逆に寝ている間はいっさいものを食べないし、
朝吐いてしまうのは、前の日の運動量や体調によって空腹が限界を超えてしまったときかも。
「これで正解でしょ」と思っていたら、そのことを確信する日が来たんです。
エサの時間帯を変えてから朝は吐いてないと書きましたが、実は一度だけ夕方くらいに吐いた日がありました。
その日は朝から凜太郎と1日外出することになって、出掛ける際におやつを忘れたんですね。
で、帰ってきたら夜ご飯の前に吐いてしまいました。
「あ~、久しぶりに吐いちゃったな~」と思ったんですが、よく考えたらこの日は朝食後から水しか飲んでなかったんです。
「そうか、やっぱり空腹の時間が長くなると吐く可能性が高くなるんだ!」
この経験から、夜から朝までの間隔を短くしたのはやっぱり正解だったと。
もちろん医学的な根拠もないし実際のところはどうなのか分かりませんが、自分のなかでは確信に変わりましたね。
先日久しぶりに朝吐いちゃいました。今は食事時間を朝6:00、夜:19:00に変更して様子をみていますが、もっと夜間の時間帯を短くた方がいいかもしれません。
まとめ
愛犬が吐いている姿を見たらどうしても心配になりますが・・
まず、犬はわりとよく吐いてしまう動物で、吐くこと自体はそれほど苦しくないということ。
そして、冒頭の画像のような黄色や白の泡状の嘔吐をたまにしてしまうのはそれほど問題ないというのは覚えておいて損はないと思います。
で、もし空腹が原因といわれている「逆流性胃炎」「胆汁嘔吐症候群」であれば、食事の回数や時間帯を調整するという対策が効果的です。
1日に2回の食事を3回にするというのもいいと思いますが、凜太郎の場合は2回のままでも夜ご飯から朝ご飯までの時間を短くすることで吐くことはなくなりました。
食事が1日2回の場合は夜から朝までの時間を少し短めにする。
そして朝から夜の起きている時間帯は散歩中などにおやつをあげて空腹時間を減らすという作戦ですね。
日中は仕事で留守にするといった家庭では「おやつマシーン」などを導入するといいでしょう。
最後に。
ここまで「犬がたまに吐いてしまうのは問題ない」と書いてきましたが、もちろん、痙攣や下痢がともなっていたり、1日に何度も吐いてしまう場合は問題があります。
また、吐いたあと急に元気がなくなったり、極端に食欲がなくなった場合はなるべく早く病院に相談しましょう。
この記事は、嘔吐物が黄色や白の泡状のもので、吐いたあとも変わらず元気でいる場合はすこし様子をみたほうがいいかも?
「あまり心配しなくても大丈夫ですよ」ということを伝えたくて書いています。
なにがあっても「このくらい平気!平気!」でいっさい気にしないのも考えものですが、「何でもかんでもすぐ病院!」ていうのもみっともない・・。
犬の飼い主って難しいですよね。