犬を室内で飼うときの行動範囲|サークルの中?それとも家中フリー?

部屋でゆっくりする凜太郎

犬を室内で飼う、しかも初めて飼うという場合はどうしても家での行動範囲をどれくらいにすればいいか迷いますよね?

室内で飼うときの行動範囲でいえば「基本的にはサークル・ケージの中」「部屋単位で区切る」「一部を除いて完全にフリー」という3つくらいのパターンが考えられます。

すでに飼っている人でも今のままで良いのか悩んでいるケースも多いようですが、どのパターンが一番良いのでしょう?

この記事は、犬を室内で飼うときに、家の中での行動範囲をどうすればいいか迷っている人に向けて書きました。

行動範囲を制限するときの本当の理由?

家での行動範囲には3つくらいのパターンがあると書きましたが、よりシンプルに考えると「なんらかの形で範囲を制限する」「(一部を除いて)完全にフリー」のどちらかを選ぶことになります。

要するに、家の中で自由に動ける範囲を制限するか、制限しないかですね。

クレートで寝る凜太郎

では、制限する方を選ぶ場合、その理由として考えられるのはどのようなことでしょう?

「小さな子供がいる」「足の悪い高齢者がいる」など、行動範囲を制限せざるを得ないというケースはあると思いますが・・

なぜ、せっかく家族の一員として迎え入れる愛犬の行動範囲に制限をかけようとしているのか。

ひとつ考えられるのは、「犬とは主従関係が必要だから」という理由。

ソファに上がらせるなど、人間と同等に扱うとしつけに良くない。「きちんと生活空間を区切る」ことによって主従関係を保つという考え方ですね。

ただしこれは少数派で、実際には「トイレの粗相」「家具をかじる」「部屋を散らかす」「抜け毛の掃除」などが心配という理由が圧倒的に多いと思います。

もちろん、留守番のときだけケージやサークルの中というパターンもありますが、どちらにしても行動範囲を制限する理由の多くはたいていワンコのためというより飼い主のため。

まぁ、言ってみれば人間側の都合ですね。

「正直に言うと家の中でイタズラされるのが困る」という人は多いのではないでしょうか。

凜太郎の行動範囲はどうやって決めた?

凜太郎の場合はどうかというと・・

飼いはじめた当初は、空いていた部屋を凜太郎の専用部屋にした上でそこにケージを置いて、普段は基本的にはケージの中、行動範囲はその部屋だけにするつもりでした。

でも、5回くらい(2ヶ月間で)通ったパピークラスの先生から「できれば家の中は全部フリーにしてあげてください」ってずっと言われつづけて。

まずは専用部屋+リビングへと範囲を広げて。さらに、基本はケージの中で1日に3回くらい出していた生活から、寝るときだけケージの中に入れる生活へ。

暫くするとケージに入れると出してくれって暴れるようになったので、もうケージに入れるのはやめて就寝用のクレートだけ置くようにしました。

すると今度は朝になると部屋を仕切っているゲートのところで家族に「早く起きろう!」とアピールするようになって、結局いまは台所と玄関以外はすべてフリーにしています(寝るときは寝室にクレートを置いて一緒の部屋で寝ています)。

まぁ、最終的にはパピークラスの先生に言われたとおりの状態になったわけです。

ソファでくつろぐ凜太郎

こうした経緯で分かったのは「凜太郎はとにかくケージの中や、家族と仕切られるのを極端に嫌がる」ということ。

単に甘やかし続けただけともいえますが、凜太郎は家族と同じ空間を自由に動き回りたい性格で、行動範囲を広げてあげても結局は完全にフリーにするまでストレスを感じているような行動をとっていました。

もちろんこの辺りは“しつけ”によって克服できるはずですが、行動範囲を制限するとストレスを感じる犬がいるということだけは確かです。

行動範囲を決めるベストな方法とは?

ここまでの流れでお分かりの通り、少なくとも豆柴以上の大きさの犬なら、個人的には『行動範囲は制限せずにできる限り広くする』のが一番良いと思います(思うようになりました)。

ただし、犬によっては「家の中全体が縄張りだと考え、広すぎて逆にストレスになる」という話もあるので決めつけるのもよくない…。

小型犬や性格のおとなしい子などはサークルやケージに入れてあげた方が快適ということもあるでしょう。

ではそれぞれのワンコにとってベストな行動範囲はどうやって決めればいいのか?

そこでお勧めなのが、その子にとって一番快適なスペースを知るために「徐々に制限している範囲を広げてあげる」という方法です。

日向ぼっこする凜太郎

凜太郎も今でこそ家の中はほぼフリーの状態ですが、そこに至るまで彼なりにその都度なにかを訴えていました。

ケージの中で暴れたり、早朝に家主を起こしたりと、行動でストレスを家族に伝えていたんですね。

最終的に彼は、ほぼフリーの状態まで行動範囲を広げることに成功したわけですが、同時にストレス行動もしなくなりました。

おそらく今は、自分の快適なスペースを確保できて満足しているんだと思います。

どちらにしてもベースとなるサークルなりクレートなりは必要ですが、まずは家の中を完全にフリーにする覚悟をして、あとはストレス行動がなくなるまで徐々に範囲を広げていく。

ワンコの様子を日々観察して「納得するまで範囲を広げてあげる」というのが行動範囲を決めるベストな方法なのではないでしょうか。

家の中をフリーにするときの注意点

ワンコのことを想ってせっかく自由に動き回れるようにしても、かえって危険な環境になってしまったら意味がありません。

そうならないためには、ある程度の準備も必要になってきます。

とくに難しいことはありませんが、家の中をフリーにする前にチェックしておきたい注意点をまとめてみました。

災害時にも欠かせないクレートは必須
いくら家の中をフリーにするといっても、安心できる自分の居場所が必要です。なので、ケージやサークルはなくてもクレートだけは用意してあげましょう。
 
クレートは就寝する場所になるだけでなく万が一のときに欠かせません。
電源コードなど危険箇所の保護
感電防止のため、電源コードのあるテレビの裏側などへ入っていかないように保護をしましょう。ふすまや障子の前にペットフェンスを設置するのもオススメ。
 
とにかく家の中はなるべくシンプルにして、やってほしくないことを未然に防ぐというのが重要です。
誤食を防ぐために台所は封鎖
家の中をフリーにしても台所だけは侵入できないようにペット用のゲートなどを必ず設置しましょう。
 
人間には身近でも犬にとっては命に関わるような危険な食材があるので台所への侵入は絶対に防ぐこと。
フリーにしたから散歩ナシはNG
自由に動ける範囲を広げて運動量が増えたとしても、もちろん散歩は必要です。
 
家の中を動き回るのと散歩はまったく別物。運動だけでなく、外の景色を見たりニオイを嗅いだりするのも散歩の目的のひとつですから。

まとめ~勇気をもってフリーにしてみよう

「室内で犬を飼うときの行動範囲はどれくらいがいいのか?」その答えは一つではありません。

ここまで、家の中は(一部を除いて)完全フリーにすることを推してきましたが・・

一方で、あまり行動範囲を広くすると逆にストレスを感じてしまうケースもあるようなので、やはりその子に合った広さを見つけてあげるのが大切です。

犬種や性格によって快適な行動範囲(生活空間)は違うということですね。

サッカーボールで遊ぶ凜太郎

とはいえ、飼い主なら誰もが心のどこかで「なるべく行動範囲を制限しないで自由にさせてあげたい」という想いがあるのではないでしょうか。

そこで、飼いはじめて暫くはケージやサークルの中で過ごさせて、あとは様子を見ながら徐々に行動範囲を広げていく。

最終的には完全フリーにする前提で、あとはワンコに任せるという方法をオススメします。

それでもやっぱり『家の中を完全フリーにするのは抵抗がある』という人もいるでしょう。

わたしもパピークラスの先生に「完全フリーにしてください」と言われてもなかなか受け入れられませんでした。

「災害が起きたときにケージの中のほうが安全」ともっともらしい理由をつけてズルズル先延ばししていたのを覚えています。

でも、やってみたら思っていたより全然イタズラが少なくて。イタズラを未然に防ぐような部屋にしていれば結構イケるもんだなぁと。

もちろん、イタズラがなかったわけではありませんが「これくらいはしょうがない」と開き直れば意外と許せちゃいますよ。

イタズラする箇所(モノ)も、何回かすると飽きちゃうし。

そして何より、一緒に居る時間が長くなってくると、どんどんカワイくなってきて「もう何でもいいか」って許せる気持ちになってくるんですよね。

気持ちよさそうな凜太郎

この壁を乗り越えれば同じ空間で過ごせる時間が増えるので、ぜひ勇気をもって完全フリーの道を目指してください。

もう、ソファで一緒に昼寝するなんて最高ですよ(笑)

今ではもう凜太郎をケージの中に入れておく生活なんで考えられませんね。