生後4ヶ月以上の子犬は苦労する?4ヶ月の豆柴を迎えた飼い主が感じたこと

生後4ヶ月の凜太郎

このブログは一部でPRを含みますが、メーカーから商品を受け取ってPRを依頼されてはいません

凜太郎を家族として迎え入れたのは彼が生後4ヶ月というタイミングでした。

一般的には2~3ヶ月目で飼いはじめるケースが多いようなので4ヶ月だと少し遅いのかもしれませんが、わたしはむしろこのタイミングで良かったと思っています。

この記事は、「家族に迎えたいワンちゃんがいるんだけど、生後4ヶ月以上経っているのはどんな理由なんだろう?」と不安を感じている人へ向けて書きました。

なぜ生後3ヶ月を過ぎてくると売れ残りみたいな風潮があるのか

まずはじめに、なぜ生後3ヶ月を過ぎても家族が決まらないと “売れ残り” みたいな風潮があるのか考えてみましょう。

おそらくこれは、犬種限定のブリーダーなどでは生後3ヶ月目までに売れてしまうことが一般的だからだと思います。

ブリーダーの子犬

とくに新しく生まれたらすぐに予約が入るような人気のブリーダーでは4ヶ月目まで犬舎に残っているようなことは珍しいはず。

なのでブリーダー基準でみると、やはりペットショップで4ヶ月、5ヶ月と経ってくると売れ残りみたいな雰囲気になるのかもしれません。

でも、ブリーダーとペットショップではお客さんのテンションが違うので売れる時期がズレてくるのも仕方ないですよね。

そもそもブリーダーで子犬を探している人は犬種を決めていることがほとんど。いわゆる指名買いのお客さんだから、競争意識も生まれて早めに早めに売れるのも当然です。

ペットショップの子犬

一方のペットショップは(自分もそうでしたが)基本的に一目惚れで「衝動買い」のお客さんが多いと思います。

犬種を決めて全国のペットショップを探し歩いてる人なんて多分いませんよね?

「買物のついでにちょっとペットショップを覗いたら・・」っていうのが黄金のパターンのはずです。

しかも、いきなり買う(飼う)となると家族の意見や環境の問題も出てくるし。

そう考えると、ちょっとタイミングがズレて4ヶ月、5ヶ月と過ぎてしまうケースがあるのも理解できます。

生後4ヶ月目以降もペットショップにいる理由を考えてみよう

もちろんペットショップにいる子犬だって生後3ヶ月までに家族が決まるケースも少なくないはず(むしろ多い?)ですが、なかなか決まらないときの原因はどんなことが考えられるでしょう?

この傾向をつかんでおけば、一目惚れのワンちゃんの購入を悩んでいるあなたも納得できる答えが見つかるかもしれません。

ここではカンタンにその理由をまとめてみました。

ずっと吠えている

家族が決まらない一番の原因になっているのはこれだと思います。どんなに可愛い子でも見ているときにずっと吠えていたら飼いたいという気持ちにならないですよね。逆にあなたが気になっている子はおそらくこのタイプではないはず。

毛色や柄(パターン)がイマイチ

例えば豆柴なら、毛の色は凜太郎のような「ザ・柴犬色」の赤よりも黒や白が人気です。また、バイカラー(2色)のチワワやジャック・ラッセル・テリアなど、目の周りのブチや体全体の柄(パターン)が人気を左右する犬種もあります。ただしこれは好みの問題なので、あまり人気のない色柄が自分の好みだったらラッキーです。

ずっと動かない

大人しくていい子かもしれませんが、あまり動きのない子は活発に動いている子に比べて不利な点はありますね。凶暴な子も嫌われますが病弱とか臆病にみえてしまうのがマイナスです。また、動きが少ないと目が合うチャンスも少なくなるのでどうしても見学している人のテンションが上がりません。

単純に値段が高すぎた

これはもう単純明快。人気の犬種でしかも毛色や柄が良いとどうしても値段が高くなります。ただし、こうした子犬は価格を調整すれば必ず家族が決まるのでいつまでも残るというケースは少ないですね。逆にそのタイミングに当たったらチャンスです!

食糞クセがある

これも意外と家族が決まらない原因だったりします。子犬はもともと食糞クセがある子が多いですが、見学しているときに目の前でウ〇チ食べるところを見てしまうと・・。これはペットショップの環境や店員さんの力量によるところも大きいですね。


ここで挙げた以外にも理由はあると思いますが、実は一番多いのが「単純にタイミングが合わないだけ」というのがあるそうです。

ペットショップの店員さんに聞くと結構「なんであの子が売れて、この子が残るの?」というケースが多いとか。

「性格が悪いから売れ残ってる」なんて決めつける必要はないということですね。

とりあえず、家族が決まりづらい傾向も分かったところで次は「4ヶ月目以降の子犬を家族に迎え入れるときのメリット」を考えてみましょう。

生後4ヶ月目以降に迎え入れる3つのメリットとは?

生後2~3ヶ月で家族に迎え入れるときのメリットといえばやはり子犬が一番子犬らしいときを一緒に過ごせることだと思います。

ただし、4ヶ月目以降のタイミングで迎え入れる場合でもメリットはたくさんあります。

ということで、ここではそのメリットを3つにまとめてみました。

1.混合ワクチンと狂犬病予防の接種が終わっている
 
生後4ヶ月の頃には3回の混合ワクチンと狂犬病予防の接種が終わっているので、飼いはじめてすぐに散歩に行けるのは大きなメリットですね。
 
しかも、これらの注射は直後に体調が崩れるケースもあるので、とくに犬を飼うのが初めてという場合はそこを心配しなくていいというのは非常に助かります。
2.値段が下がってくる
 
生後3ヶ月目を過ぎる頃になると子犬の値段は下がってくるというのが一般的です。手が届かないと諦めていたら、ある日いきなり半額になるなんていうことも珍しくありません。
 
なんとも複雑ですがこれも大きなメリットといえますよね。ただし、このことが “売れ残り” という考えを生み出してしまう原因の一つになっているのも確かです。
3.成犬になったときの顔や大きさが想像しやすい
 
これはMIX犬なんかは重要なポイントになるかもしれませんね。
 
柴犬もどちらかというと子犬と成犬の顔が変わってしまう犬種といえます。「子犬のときはあんなにカワイイ顔してたのに・・」なんていうボヤキを聞いたことありませんか?
柴犬の子犬2匹
柴犬の成犬2匹

 この画像の子犬と成犬は別の犬ですがイメージはこんな感じ。どちらもカワイイですが。

躾(しつけ)や社会化に苦労する?

子犬は飼いはじめる時期が遅れると「躾(しつけ)や社会化がうまくいかないのでは?」と心配している人もいるみたいですが・・

もちろん1歳を超えているようなケースは社会化などで苦労する面も出てくるかもしれません。

ただし、保護犬の子達もそうであるように、飼い主さんの気持ちが伝わればどんなワンちゃんでも必ずそれに応えてくれるはずです。

まして生後4~5ヶ月なら誤差の範囲。それほど気にする必要はないでしょう。

とくに躾に関しては、チャンピオン犬を目指すという場合は分かりませんが、成犬になってからもできることはよく知られています。

しかも、ペットショップで過ごす時間が長ければ、ハードタイプのドッグフードが食べられるようになっていたり、トイレの躾(ペットシーツでできる)が終わっていることもあるので考え方次第ではメリットともいえますね。

凜太郎はまさにこれ。

凜太郎はハードタイプのドックフードを食べられるようになっていたのでラクでした。家に来てから通常の食事でハードタイプ以外は食べたことがありません。

トイレも基本的には決めた場所のペットシーツでできてました。(できないことも多々ありましたが・・)

あと、甘噛みなんかも店員さんがある程度はしつけてくれていたので助かりましたよ。

生後4ヶ月の凜太郎は育てづらかったのか?

あまり参考にならないかもしれませんが、生後4ヶ月で購入した凜太郎の場合はどうだったか?躾や社会化についてちょっとまとめてみました。

凜太郎の生後4ヶ月との比較

トイレは決めた場所でできる?

最初の頃は半々といった感じでしたが、今では家の中でするときは100%決めた場所のトイレでできます。外では脚を上げてしますが室内では上げません。

懐(なつ)いてくれる?

家の中では家族が歩き出せばくっついてくるし、とにかく側に居たがります。誰もいない部屋で1人(1匹)でいることはほとんどありません。

他の犬や人間に対してはどう?

犬も大好きで人見知りもしません。散歩中に会った犬には100%挨拶に行くし、「おいで」の雰囲気がある人には必ず愛嬌を振りまきます。

生活音などに敏感では?

家に来たときから生活音を怖がることはありません。凜太郎はちょっと特殊だと思いますが、救急車のサイレンや花火の音も全然気にしません。

噛み癖が治らない?

甘噛みは今でもしてしまいますが気になるほどではありません。また、どんなに興奮してもこれまでに一度も本噛みをしたことがありません。

吠え癖が治らない?

ちょっと珍しいのかもしれませんが、凜太郎は吠えることが一切ありません。いつまで続くかと思っていましたが結局1歳を過ぎた今でも吠えません。いままで2,3度しか吠えたことがないので参考になりませんね。

「お手」や「待て」などの躾は?

とりあえず「お座り」「お手」「おかわり」「伏せ」「待て」「おいで」などの躾は一通りできます。教えるのもおやつをご褒美に使ってふつうにできました。

留守番はできる?

これは凜太郎の苦手分野。時間が経つと「わお~ん」です。わたしが在宅の仕事なので留守番の躾は難しいですね。できるようになった時期もありましたがいつの間にか元通り。


こうしてまとめると凜太郎がなかなか賢い犬に思えてきますが、けっして賢い犬というわけではありません。とてもしつこくて負けず嫌いな性格なので手を焼く場面もあります。

ただし、「3ヶ月目までに迎え入れていればもっと上手くいったはず」と考えたことはないですね。

とくに社会化は、その子の生まれ持った性格の部分も大きいので、2~3ヶ月目から始めれば上手くいくといったものではないと思います。

結論 ~ 生後4ヶ月以降の子犬を迎えるときの心得

もしあなたが一目惚れしてしまったワンちゃんが、たとえ生後4ヶ月以上経っていたとしても「性格が悪いの?」「何か問題でもあるの?」などとあまり心配することはありません。

そもそも「性格の悪い犬」というのがどんな犬のことを指すのかも曖昧です。

凶暴な犬? 怯えてる犬? 人に懐かない犬?

逆にこのような犬ならあなたは惹かれていないですよね?

先に書いたとおり、4ヶ月、5ヶ月と過ぎてしまう理由なんて意外と些細なことばかり。

そして躾も社会化も、今からでも十分に間に合います。たとえ多少苦労しても、あとから考えるとそれがかえって楽しい想い出になったりするはず。

4ヶ月以上経っていることのメリットも考えれば、むしろ「今まで残っていてくれてありがとう」ですよ!

明日には別の家族で決まっちゃうかもしれないから早く迎えに行ってあげてくださいね。

ただし、人間の赤ちゃんと同じで、可愛いだけで子犬を育てるのは難しいということだけは肝に銘じましょう。

もちろん、わたしもまだまだ修行中です・・。